ラノリン・スタンス
すごくいいところなのに、やっぱりアレが多すぎて困る。

メインエリアはアレが多すぎるけど、奥のフェンスの向こう側へ行けば、羊はもう来れないのでアレとはおさらば。
しかし今度は植物多すぎて困る。
近くに岩が見えてるのに道のりは植物の雲海のよう。

とにかくアクセスしやすい岩でウォームアップ。
Jardinesの岩は指掛かりが良くて、さらに被りものが多いのが◎。
カチラー優子にはいい岩場。

ぼくはJardinesトポの表紙を飾っている看板課題、The Hit(V8)をトライ。
4mくらいあるけど核心はスタートからの3手ほど。
スローパーマッチから振られに耐えてキャンパス、というザ・ボルダリングなムーブがムズい。
と、いいつつ触り始めてから10分くらい、3便目くらいで完登できちゃいました。
何か拍子抜けだったけど、登れてよかった。

この他にも手ごろな高さでおもしろい課題がたくさんあって楽しかったです。
被ってなくてもバランシーでテクニカルな課題なんかもアリ。

メインエリアの方は、ぼくは以前完登済みのオススメV7に優子がトライ。
とにかくメインエリアは、トライ前にマットの下に敷くビニールシートの下になるアレのお掃除が必須。
なんせ羊たちは涼むために岩陰に固まるし、課題があるからって気を使ってはくれないので、そこはギブアンドテイク。
しかし掃除しても残ってしまうのが、岩の下部スタンスのあたり全体に広がる、羊の油で磨きこまれて黒光りしている部分。
スタートからの数手には欠かせない重要スタンスもラノリン効果でもうツルッツル!!
ラノリンと戦いながらスタートを切る優子

今度はちゃんと掃除道具持参で来ます。
でもそこさえクリアすればここは景色も課題もとてもすばらしいボルダリングエリアだと思います。
遠征隊で遊びに来ても楽しめるハズ!

<Masaya>
そしてこの日の晩はマスタートン支部長が最後の出張で我が家へ。
ニュージーランドがどれほどすばらしい所なのか、熱く語り合いました。
The Climberの表紙を飾り、初登課題も作り、しっかりとニュージーランド・クライミングの歴史に名を刻んでの帰国、すばらしいです。
キャッスルヒルに一瞬現れる月光仮面っぷりと、一人でマット2枚担いで遠くて困難なアクセスを通い続けたモチベーションにはみんなが影響を受けたと思います。
日本での活躍、そしてまたいつかニュージーランドか日本の岩場でご一緒できることを祈ってます!!
ありがとうございました。

Kumaさん渾身の一枚。
何枚か撮ったうちの、これ以外はすべてナイススマイルだった優子も、渾身の一枚で痛恨の真顔。
ぼくはいつも通り普通な感じで。