Grampians Trip (Kindergarten / Trackside 編)
トラック沿いなのでもちろんアクセスは簡単。
しかしこのエリアにもう一つあるKindergartenに行くには、トラックをスタートしてすぐにトラバースを始め、道なき道を登り続けなければなりません。
途中、ちょっとした崖登りなんかも入ってきます。

先人達が残してくれたケルンを頼りに進みます。

Kindergartenはそのエリアの持つ雰囲気、岩の色や質感、課題のクオリティの高さ、全て超一級です。
アクセスの険しさもその雰囲気を保つために必要な要素のひとつに違いありません。



グレードに関係なくどの課題もムーブが変化に富んでいて、打ち込む価値のある課題ばかり。
トポの表紙を飾る三ツ星V7のThe Nevin Rule。
上の大きなスローパーからさらに上の4m地点のガバへ最後のダイノが待っています。

今回のトリップ中、もっとも打ち込んだ、もっとも登りたかった、そしてもっとも悔しかった課題がこのGripmaster (V10)。
岩に触ることさえ拒否する指皮を押さえ込んで最終日まで攻めまくったが、あと一歩で本当の限界。
打ち込むことがこんなに楽しかったことは久々でした。来年落としに来ます。

Yukoにとっても全てが新鮮なクライミングだったことでしょう。

そしてTracksideの方はKindergartenの岩とはまったく異なり、スローパーを多用してマントルトップアウトするような、キャッスルヒルに若干近い感じのエリア。
Epsilon Crack (V5)
中間部の薄カチからのビッグムーブが気持ちいい三ツ星課題。
けっこう被ってます。

Media Construct (V6)
細かいカチとスローパーを繋ぎ、長いトラバースのあとトップアウトするという7mの持久系課題。
粘り強くトライし続けたYukoが気力で完登。
遠征でのV6は大きな成果。おめでとう!

時間に限りのある遠征中に全ての課題を見て回ることはできませんが、KindergartenもTracksideもいい課題が満載で、また時間をかけてじっくり登りに来たいと思います。
<Masaya>